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備前・旭川の憂鬱 (「直球の憲法改正」17-24)  [日記・雑感]

この連休中、2017年5月3日、超党派の「日中友好議員連盟」が大挙訪中のさなかに、安倍〝総裁〟は「直球」を国民に投げかけました。「55年体制」と呼ばれる1955年自由民主党の結党の精神である「憲法改正」をやっとのことで提起したのです。

それは、2017年5月3日で施行70周年を迎える憲法をテーマに読売新聞のインタビューに応じ、自民党総裁として憲法改正を実現し、2020年の施行を目指す方針、というものです。

また中曽根康弘元首相(98歳)が会長を務める「新憲法制定議員同盟」が主催した「新しい憲法を制定する推進大会」に安倍総裁がビデオメッセージ、その中で「憲法改正」を提起していました。mediaはこれを「動画」で放映していましたね。

ただ内容が極めて興味深いです。公明党の加憲に「忖度」して、現行憲法9条はそのままで、第3項になるんでしょうね、自衛隊を合憲として明記する、ということです。エッエーといった感じでして、筋が悪すぎます。

さらに「日本維新の会」にやはり「忖度」して、高等教育無償化を明記するとか!? 兎に角「憲法改正」をするには、合意できる事は何でもするという積極的?な姿勢です。高等教育無償化程度であれば、今の安倍政権なら現国会でも実現できそうですが...


それにしても「野党」はこの件でも〝後追い〟です。後追いでは最後はスキャンダルへ持ち込み、無駄な抵抗するだけでしょうねぇー。

筆者は既に当blogで〝憲法を改正すべし〟と3本投稿しています。

(「安保法制」15-61) http://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2015-09-24
(「戦後の平和」15-49) http://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2015-07-23
(appendix 「戦後の平和」15-50) http://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2015-07-25


「戦後の平和」は日本では何故に維持できたのでしょうか!?

筆者のような田舎者が思うのは〝東西の冷戦構造〟のイデオロギー対立があり、「核兵器」という糊が世界を固めていたからと思います。世界は「平衡状態」にあったからです。ですからこのイデオロギー対立:平衡状態の外側の世界は、代理戦争の形で戦争が継続されました。

〝日米安全保障体制〟はこの〝東西の冷戦構造〟の一部ですし、地政学的にも巧く「平衡状態」に潜り込めたからと思います。片務であっても〝日米安全保障体制〟は集団的自衛権そのものです。


片や「憲法第9条」があったから戦後の平和が保たれたと主張される方々も多数いらっしゃいます。特に野党系、学者やジャーナリストに多いと感じます。戦後70年間、学者や論壇では主流の考えであったようです。

それは戦前 《といっても1921年に「四カ国条約」が締結され、日英同盟は更新されなかった頃から、日本は軍国主義へ走ったと筆者は考えていますが》 の戦争経験が色濃く反映されています。

例えば旧日本社会党党首であった故土井たか子さんは米軍の攻撃で、彼女の目の前の家族が戦死したとお話しされていました。広島長崎の原爆被害者の方々も全く同様です。

これはこれで戦争の悲劇を原体験されたことで「戦争反対」と主張される事に対して充分理解できます。


もう一つの流れとして、アゴラ研究所所長の池田信夫さんが命名された、戦後直ぐの教育を受けた学問的エリートで「ガラパゴス憲法学者」系がいらっしゃいます。彼らは「平和憲法」を絶対的な「善」とし「社会主義は理想」と考ました。ですから日本を「非武装中立」から「社会主義国」へ移行させる予定でした。〝戦争=軍事は絶対悪〟です。ですから「絶対平和主義」を掲げ続けました。

この考え方は本来1989年の「ベルリンの壁崩壊」から1991年の「ソビエト連邦崩壊」で、社会主義のドグマもイデオロギーも終焉したはずですが、オットドッコイ日本では根強く生き延びています。


彼らは心底〝日本国が戦争しなければ平和になる〟と考えているのでしょうね。「一国平和主義」的思想は天動説でして、地動説である「他者の存在」が決定的に抜け落ちています。

平成の世の中や21世紀になってからの近隣の二か国の軍事拡張を直視すれば、さらにロシアの挙動を直視すれば「一国平和主義」が如何に日本国国民を危険に晒しているか明らかです。

ロシアの拡張主義も半端ではありません。ごく最近、サヨク系の方々が愛してやまない北欧の国のスウェーデンも「徴兵制」に移行しました。バルト三国もNATOに軍の常駐を要請し、それが実現しました。


このように現実を直視すると「憲法の前文」と「憲法9条」は浮世離れしています。近隣の二か国からは日本を攻撃・侵略するに好都合の憲法となっています。日本は手足を出さない「ダルマ状態」反撃さえもままならぬ状況です...殴られたら、殴られっぱなしです。

日本が「憲法改正」すると困るのは、今までの様に東アジアで勝手気ままな行動ができなくなる近隣の二か国と、「絶対平和主義」を唱え続ける「ガラパゴス憲法学者」系の方々です。「絶対平和主義」者は日本が憲法改正すると、隣国が納得しないと声高に主張しますが、本当に困るのは今までの生き様が否定される、日本の「絶対平和主義」者です。


もしも「憲法改正」を国民で議論し (mediaに勝手にやらしてはいけません。前述の偏向バイアスがかかっていますから) その結果、現憲法を一字一句変えない方がよいと結論付けられたら筆者はそれに従います。兎に角、先ずは議論を開始しましょうよ!

折角、時の〝総裁〟が憲法記念日に「憲法改正」を提起されましたので、皆さんも「現実」を直視し、自分の頭で考えましょう。決して〝fake news〟垂れ流しの主流media:MSMや「ガラパゴス憲法学者」に騙されないようにしましょうね!

最後にTwitterより、小噺風の憲法改正論です。
bellbelo99‏ @bellbelo99 5月4日
朝日新聞が、日本国憲法を「70年変わらぬ味わいを保つ老舗うなぎ屋のたれ」と表現した事に対して、うなぎたれは味を保つ為に毎年継ぎ足されると反論された事に対してまだダンマリですね。何と言い返すか期待しているので、何か言って欲しいです。



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U3

 議論するのは賛成です。
 しかし、自民党の一部右翼かぶれが、「国民主権」、「言論の自由」を真っ向から否定し、「天皇制」や「明治憲法」の復活を声高に主張するのには、左派マスコミが平和平和と騒ぐのと同様、うんざりです。
 右翼団体主催の会合で紹介された時に、立ち上がって参加者に両手を振って笑顔を振りまいたどこぞの脳天気な防衛相の稲田などバカ以外の何者でもない。
 もっとまともな人物が国家防衛の長に就いて、改憲反対派などと論戦を戦わすべきではないかと思う。そうでないと感情論や個人攻撃に終始して、まともな議論にはならないだろう。思想のないバカは、右にも左にもいるが、それが表立っている内は、まともに議論できる土壌はないだろう。
 第一に国民の意識が低すぎるのが私は一番心配している。周りに流され、自己を持たない人たちの何と多いことか。
by U3 (2017-05-14 22:09) 

ironbridge

U3さん、コメントありがとうございます。ご指摘通り、左右の原理主義者には困ったものです。議論ができません。
〝国民の意識が低すぎる〟ですが、これは現在の欧米型民主主義で、国民総て平等に「一票」が与えられているので、なんともなりません。
正式名称?「日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日」は批判する以上流し読みしました。極めて抒情的で大凡「憲法」と呼ぶに相応しくありません。
インチキmediaから距離を置いた国民的な議論が必要と思います。夢かも知れませんが...
by ironbridge (2017-05-15 11:03) 

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