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備前・旭川の憂鬱 (「岡山県立美術館・浮世絵展」17-34)  [日記・雑感]

岡山県立美術館で開催中の「傑作・浮世絵 揃い踏み」平木コレクション に行って来ました。浮世絵展そのものは特別なものではなく、極々平凡な展示かな?と思っていました。

1浮世絵展up.jpg


先ず「平木コレクション」とは何か?です。」平木コレクションは、戦前の三大コレクションとして著名な「松方コレクション」「斎藤コレクション」「三原コレクション」の内、実業家平木信二氏 (元リッカーミシン社長) によって所有された斎藤、三原コレクションの二大コレクションに増補集大成して形成されたものです。浮世絵の創始と称される菱川師宣から橋口五葉や伊東深水という近代版画に至るまで、近世以降の版画の歴史をたどることが出来るように蒐集されたコレクションです。約6,000点の所蔵作品には、重要文化財11点、重要美術品238点を含んでいる、とのこと。

最初に超ビッグな浮世絵、葛飾北斎「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」です。

2葛飾北斎‗神奈川沖浪裏up.jpg


この展示のコンセプトは、歌川広重の「東海道五十三次」は五十三次の図が総て展示されている事です。さらに浮世絵の本質である〝初摺〟〝後摺〟〝変わり図〟の各「版」を夫々複数枚展示されいることです。これは大変興味深い展示企画です。出品目録をご覧ください。

3出品目録の一部up.jpg


ですから、ついついのめり込みまして時間を忘れてしまいました。その中で筆者が単に知らなかっただけだと思いますが「原 朝乃富士」です。図録になかったのでnetより転載です。

4広重‗原up.jpg


この図は富士山の山頂部が、所定の枠を上方へ飛び出した構図となっている事です。富士山の高さを強調する優れた〝自由〟な構図であると思いました。

次に東洲斎写楽です。写楽は短期間に優れた絵を出していますが、4世代に分割できるとか。いわゆる写楽の絵は初期のもので、後期の絵は写楽の絵とは思えないような絵もありますね。

5写楽up.jpg


次は重要美術品である鈴木春信の「機織」です。筆者は印象に残った絵でした。

6春信up.jpg


実は今回の浮世絵展のもう一つのコンセプトがあります。〝浮世絵を時系列で鑑賞する〟というものです。なんと大正9年、橋口五葉の「夏衣の女」です。色っぽいですね!.

7橋口五葉T9up.jpg


そして最後に当地岡山の津山藩のお抱え絵師、北尾正美 (鍬形蕙斎:1764-1801) の「浮絵仮名手本忠臣蔵」シリーズより図録にある「忠臣蔵十一段目夜討之浮絵」です。

8北尾正美‗忠臣蔵十一段夜討之図up.jpg


という訳でして午前中楽しませて頂きました。展示の後半に再度訪問したいと思います。



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